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犬のフレッシュフードって実際どう?毎日のごはんに変化をつけたい人へ

ドッグフード

「毎日ドライフードだけで、本当にいいのかな?」
ふとそんな疑問を感じたのがきっかけで、うちの子にフレッシュフードを試してみることにしました。
最初は少し不安もありました。でも実際に取り入れてみると、予想以上に食いつきが良くて驚き。
最近では、食事の時間になるとソワソワし始めるほど、お気に入りになっています。

この記事では、フレッシュフードとは何か、どういう子に向いているのか、実際に与えてみた感想や注意点などを解説します。

フレッシュフードってどんなもの?


最近よく耳にする「フレッシュフード」。でも、実際のところどういうごはんなのか、あいまいなままの人も多いかもしれません。
簡単に言えば、新鮮な食材を中心に作られた犬用のごはんのこと。
加工や乾燥を最小限に抑えていて、人間が食べられるレベルの素材(いわゆるヒューマングレード)を使っていることが多いのが特徴です。

ドライフードのようにカリカリではなく、お肉や野菜がそのままの形でゴロゴロと入っているものもあります。
香りも自然で、見た目はまるで「犬用のお惣菜」といった感じ。
袋を開けた瞬間に「おいしそう!」と感じる飼い主さんも少なくありません。

「じゃあ手作りごはんとどう違うの?」と思う方もいるかもしれませんが、フレッシュフードはあくまで栄養バランスをきちんと計算した“完成品”として提供されているものが多いです。
手作りごはんは材料や量の調整が飼い主の手に委ねられますが、フレッシュフードはすでに調理・計量されているので、毎回迷わずに済むのもポイントです。
保存方法は冷蔵や冷凍が主流。少し手間はかかりますが、その分、素材そのものの風味や栄養をしっかりキープできます。

「毎日ドライフードだけで飽きていないかな?」
「もう少し食事の時間を楽しいものにしてあげたい」
そんな思いがあるなら、フレッシュフードは選択肢として検討する価値が十分にあると感じています。

ドライフードとの違い


多くのご家庭で使われているのが「ドライフード」、いわゆるカリカリタイプのごはんですよね。
うちの子も長い間それが主食でした。
手軽で保存もしやすく、何よりコスパもいい。忙しい日常にはありがたい存在です。

じゃあ、「フレッシュフード」と何が違うのか?一番の違いは、水分量と加工の度合いにあります。
ドライフードは、その名のとおり水分を極限まで抜いてカリカリに仕上げたフードです。
だから長期間保存がきくし、常温でもOK。
でも、加工や加熱の工程が多いため、素材そのものの風味や栄養が失われてしまうこともあります。

一方のフレッシュフードは、新鮮な素材をなるべく自然な形で使い、調理や加熱も最小限に抑えているのが特徴。
例えば、鶏肉やかぼちゃ、ブロッコリーなどがそのままの形でゴロっと入っていたりします。
香りも素材そのものなので、食べる前からワンちゃんがソワソワしはじめることも。

あと意外と大きいのが「食べやすさ」。
ドライフードは噛む力が弱くなってきたシニア犬や、そもそも硬いものが苦手な子には少しハードルが高いことがあります。
その点、フレッシュフードはやわらかくて香りも強く、食欲を刺激しやすいので、偏食気味な子や食の細い子にも向いています。

とはいえ、どちらが良くてどちらが悪いという話ではなく、生活スタイルやワンちゃんの体質・好みに合わせてうまく使い分けるのが大事だと思っています。

たとえば、「基本はドライだけど、週末だけフレッシュフードをあげる」「食欲が落ちてるときの“ごほうび”として使う」など、ムリなく取り入れる方法もいろいろあります。

使われている素材の特徴


フレッシュフードの大きな魅力のひとつが、「何が入っているのかが目に見えてわかる」ということ。

ドライフードのパッケージを見ても、原材料にずらっと並んでいるカタカナや専門用語を読んで、「これって結局、何がどれだけ入ってるの?」とモヤモヤした経験、ありませんか?
私もそうでした。いろいろ調べても、結局よくわからない。

その点、フレッシュフードはとてもシンプルです。
鶏むね肉、さつまいも、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、玄米など、普段私たちが家庭の食卓で使っているような素材がそのまま使われています。
見た目も、「あっ、ちゃんとしたごはんだな」と安心できるような感じ。

もうひとつ注目したいのが、“ヒューマングレード”という考え方。
これは「人が食べられる品質の素材を使っている」という意味で、要するに「犬だからこれでいい」ではなく、「家族の一員だからこそ、きちんとしたものを」という考え方がベースになっています。

もちろんすべてのフレッシュフードがそうとは限らないけれど、傾向としては添加物や保存料を極力使わず、自然な風味や栄養を大切にしているものが多いです。

あと、食材の“組み合わせ”にも工夫があるなと感じます。
たとえば、鶏肉だけでなく魚を使ったり、野菜も彩り豊かに数種類ミックスされていたり。これは、単に見た目のためではなく、偏りを防いでバランスよく栄養をとるための工夫なんですよね。

「犬のごはん=茶色いカリカリだけじゃない」
そう気づかせてくれたのが、フレッシュフードでした。

「手作りごはん」とはどう違うの?


「フレッシュフードって、手作りごはんと何が違うの?」
これは、私自身も最初に気になったポイントでした。
確かにどちらも、見た目はよく似ています。お肉や野菜がそのまま入っていて、色も香りも自然。
ドライフードと比べれば、どちらも“ごちそう感”があります。

でも、実は大きな違いがあるんです。
まず、手作りごはんは飼い主が自分で材料を選んで、家で調理するもの。
愛情をこめて作れるのが魅力ですよね。うちの子の好みや体調に合わせて、量も味も自由に調整できるという点では、とても柔軟で優しい方法だと思います。

ただその一方で、栄養バランスを整えるのが少し難しいという面もあります。
「これで本当に必要な栄養が足りてるのかな?」と、不安になることも。
私も何度かネットでレシピを探しながら作ってみたけど、正直、“正解”がわからずに手探り状態でした。

それに、毎回買い物・調理・片づけ…となると、忙しい日にはちょっと大変なんですよね。

そこで出会ったのが、フレッシュフード。
これはいわば、“手作りごはんの良いところ”と“プロの知識”を合わせたごはん。
すでに栄養計算されていて、冷凍やパウチで届くから、解凍してそのまま出せる。
つまり、手作りの温かみはそのままに、毎日の負担がグッと減るんです。

「全部自分で作るのは難しいけど、できるだけ良いものを食べさせてあげたい」
そんな思いを持つ飼い主さんにとって、フレッシュフードはちょうどいい“ちょうどいい選択肢”なのかもしれません。

実際に与えて感じたこと


最初にフレッシュフードを知ったとき、正直ちょっと半信半疑でした。

「本当に食べてくれるのかな?」
「お腹の調子が変わったりしないかな?」
「ドライフードより高いけど、続けられるかな…?」

でも、気になっていたのも事実だったので、まずは少量サイズでお試ししてみることに。
うちの子は食にムラがあって、ドライフードだけだと残すことも多かったんです。

ところが、フレッシュフードを初めてあげた日。
お皿に入れた瞬間から、いつもと明らかに反応が違う。
まず「におい」が違うのか、クンクンと興味津々。少しずつ口にして、そのうちペロリと完食。
正直びっくりしました。あの子が完食するなんて…!というのが、最初の感想です。

数日続けてみて気づいたのは、うんちの状態が良くなったこと。
匂いがやわらいで、形もほどよい固さに。お腹に負担がかかっていない感じがして、これは予想外のうれしい変化でした。

あと、毎日のごはんタイムがちょっとした“イベント”になったのも良かった点。
お皿を用意し始めると、尻尾を振って待機するようになって、こっちもつい笑顔になるんですよね。

もちろん、冷蔵・冷凍の保存や解凍の手間は少しかかります。でも、それを上回るほど、うれしそうにごはんを食べてくれる姿を見ると、「続けてよかったな」と思えました。

何より、「今日もちゃんと食べてくれた」という安心感がある。
これは、想像以上に大きかったです。

食いつきが良くなった


うちの子は元々、食にあまり興味がないタイプでした。
ドライフードをお皿に出しても、においをかいでプイッ。
しばらく放置してから、気が向いたら少し食べる…という感じで。
毎日「ちゃんと食べてくれるかな?」と心配になることが多かったです。

そんなとき、ふと見かけたのがフレッシュフード。
「見た目が美味しそうだし、もしかしたら…」と思って、思いきって試してみました。

初めてあげた日のことは、今でも覚えています。
袋から出したとたん、キッチンにすっ飛んできて、お皿に入れる前からソワソワ。
一口食べたら止まらなくなったみたいで、あっという間に完食。
「えっ、もう食べたの?」と、こっちが驚いたくらいでした。

その日を境に、ごはんの時間になるとスタンバイするようになり、声をかけるとピョンと飛び跳ねるくらいテンションが上がるようになりました。あんなに食に無関心だった子が…と、正直うれしかったです。

もちろん、すべての子に同じ反応があるとは限らないと思います。
でも、香りが強くて、素材の味や食感がしっかりしているフレッシュフードは、“食べる楽しさ”を思い出させてくれる存在なんだなと感じました。

今では、ドライフードとフレッシュフードをうまく組み合わせて、「今日はちょっと特別メニューだよ」とごほうび感覚であげることもあります。ごはんを通して、犬とのコミュニケーションが前よりもっと深まった気がしています。

うんちの状態やにおいの変化


フレッシュフードを取り入れて、最初に「おっ?」と気づいたのが、うんちの変化でした。

うちの子は以前、ドライフードをメインにしていた頃は、うんちがちょっと硬めで、力んでいることもありました。逆に、新しいフードに変えたときはゆるくなってしまうこともあって、そのたびに心配したものです。

でも、フレッシュフードに切り替えて数日たった頃。
うんちの色が自然で、やわらかすぎず硬すぎず、ちょうどいい感じになったんです。
拾うときも扱いやすくて、「これはお腹に負担がかかっていないのかも」と安心できました。

そして、もうひとつ驚いたのがにおいの変化。
あきらかににおいが軽くなったというか、ツンとした感じがなくなって、散歩中に片づけるときのストレスが減りました。
これは地味だけど、かなりうれしいポイントです。

もちろん、体質や消化のスピードには個体差があるので、「すべての子がこうなる」とは言えません。
けれど、素材がシンプルで消化にやさしいものが多いフレッシュフードは、お腹に優しい傾向があると実感しています。

食べたものがどう体に影響しているかって、けっこううんちに現れるものなんですよね。
だからこそ、日々の変化をしっかり観察してあげることが、何より大切だと改めて感じています。

フレッシュフードが向いているケース


どんなワンちゃんにも合う完璧なごはん、というのは正直ありません。
でも、「この子にはフレッシュフードが合ってるかも」と感じるタイミングや状況は、たしかにあると思います。

たとえば、食が細い子や偏食気味な子。
これはうちの子もそうでしたが、ドライフードに飽きてしまったのか、日に日に食べる量が減っていって…。そんなとき、香りがよくて、素材の形がちゃんと残っているフレッシュフードに変えてみたら、明らかに食いつきが変わりました。
「食べる楽しさ」を思い出したような顔をしていたのが、何より嬉しかったです。

また、シニア期に入った子や、噛む力が弱くなってきた子にも向いています。
フレッシュフードはやわらかく、水分も多めなので、のどに詰まりにくく、消化もしやすいのが特徴です。
ドライフードをふやかしてもなかなか食べてくれなかったのに、こちらに変えた途端、ちゃんと食べてくれるようになったという話もよく耳にします。

それから、いつものごはんに飽きてきた時の「トッピング」や「ごほうび」として使うのもおすすめです。
毎日全部を切り替えなくても、週に何回か、または夜ごはんだけでもフレッシュフードを混ぜてあげると、目の輝きが違ってくることがあります。
「今日はいつもと違う!」と、ワクワクしながらお皿に向かってくれるのを見ると、それだけであげてよかったなと思えます。

もちろん、持病がある子や特定の食事制限が必要な子の場合は、必ず事前に獣医さんと相談するのが前提ですが、
「うちの子、最近あんまりごはんに興味がなさそう…」とか
「食事で少しでも元気を引き出してあげたい」
そんな風に感じているなら、一度取り入れてみる価値はあると思います。

食が細い・偏食気味な子


「せっかくごはんを出しても、ちょっと嗅いで終わり…」そんな子、意外と多いですよね。
犬も人間と同じで、においや食感、見た目などから「食べたい」「食べたくない」を判断しています。
特にドライフードだけの食生活が続くと、香りや味に飽きてしまう子も少なくありません。

フレッシュフードは、素材そのものの香りやうま味が感じられるのが大きな魅力です。
お肉や野菜を加熱調理しているので、ふわっと立ち上がる香りが食欲を刺激し、「食べてみようかな」という気持ちを引き出してくれます。
また、水分を多く含むため、ドライフードよりも口当たりがやわらかく、シニア犬や歯が弱い子にも食べやすいというメリットがあります。

最初はいつものフードに少し混ぜるだけでもOKです。
少しずつ香りや食感の変化に慣れていくうちに、食べる量が増えたり、残さず完食するようになったりするケースもよくあります。
食の細さや偏食に悩んでいる飼い主さんこそ、一度フレッシュフードを試してみる価値があります。

シニア期に入った犬


年齢を重ねた愛犬は、若いころとは体の状態も食の好みも少しずつ変わっていきます。
運動量が減ることで消費カロリーが落ちる一方、消化機能や代謝もゆるやかになり、同じ量を食べても太りやすくなったり、胃腸に負担がかかりやすくなったりします。
そんな時期こそ、フレッシュフードが力を発揮します。

フレッシュフードは、水分を多く含み、やわらかく消化しやすいのが特徴です。
加熱調理されたお肉や野菜が中心なので、体にやさしく、シニア犬でも無理なく食べられます。
噛む力が弱くなってきた子にも安心ですし、水分摂取量を自然に増やせるため、腎臓や泌尿器の健康を守る助けにもなります。

さらに、素材本来の香りやうま味があるので、「最近あまり食べてくれない…」という悩みのある飼い主さんにもおすすめです。
食欲が落ちがちな時期に、温めたフレッシュフードの香りがきっかけで食欲が戻ることもあります。

シニア期は「もう歳だから」と諦める時期ではなく、むしろ毎日のごはんで体をいたわり、少しでも快適に過ごしてもらうための大切な時期。愛犬のペースに合わせたやさしい食事として、フレッシュフードを取り入れてみるのもひとつの選択です。

ごほうびやトッピングとして使いたいとき


毎日のごはんはドライフードが中心でも、「ちょっと特別感を出したい」「今日は頑張ったからごほうびをあげたい」——そんなときにぴったりなのがフレッシュフードです。

フレッシュフードは、素材の香りや味がしっかりしているので、いつものごはんに少し混ぜるだけでも愛犬の食いつきがぐんと変わります。ドライフードの上にスプーン一杯トッピングするだけで、香りが立ち、見た目にも美味しそうな一皿に。
食欲が落ちているときや、飽きがちな子にも効果的です。

また、トレーニング中のごほうびとして使うのもおすすめ。
無添加で安心できる素材が多いため、おやつ感覚であげても罪悪感が少なく、愛犬も大喜びです。
冷凍タイプなら小分けにして使いやすく、少量ずつ解凍して与えれば新鮮さも保てます。

「食べる喜び」を感じてもらうことは、心の健康にもつながります。
ごはんの時間が楽しみになれば、自然と毎日の生活にもハリが出ます。
特別な日だけでなく、日々のちょっとしたごほうびとして、フレッシュフードを取り入れてみてはいかがでしょうか。

フレッシュフードを取り入れるコツ


フレッシュフードに興味はあるけれど、「どうやって始めたらいいの?」「急に変えたらお腹をこわさないかな?」と不安に思う方も多いかもしれません。
実は、少しずつ慣らしていけば難しいことはありません。
愛犬のペースを大切にしながら、ゆるやかに切り替えていくのがコツです。

まずは、いつものドライフードにフレッシュフードを少し混ぜることから始めましょう。
最初は全体の1~2割ほどでOK。
香りや味に慣れてきたら、少しずつ割合を増やしていきます。
いきなりすべてを変えてしまうと、胃腸がびっくりして下痢や嘔吐の原因になることもあるので、段階的に進めるのが安心です。

また、与える前に少し温めるのもおすすめ。
ほんのり温めることで香りが立ち、食欲が刺激されやすくなります。
電子レンジを使う場合は、熱くなりすぎないように温度をチェックしてから与えましょう。

さらに大切なのは、愛犬の反応をよく観察することです。便の状態、食いつき、体重の変化などを見ながら、その子に合った量や頻度を見つけていきます。
「今日はよく食べた」「この味はあまり好きじゃないみたい」——そんな小さな発見を重ねていくことが、結果的に理想のごはんスタイルにつながります。

フレッシュフードは「完璧な食事」を目指すものではなく、「愛犬の食を楽しませる工夫」として取り入れるのがポイントです。焦らず、楽しみながら続けてみてください。

いきなり切り替えずに少しずつ


フレッシュフードを試してみたいと思ったときに、ついやってしまいがちなのが「今日から全部フレッシュフードに!」という切り替え方。でも、犬の胃腸はとてもデリケート。
急に食事内容を変えると、どんなに良いごはんでも体がびっくりしてしまい、下痢や嘔吐などのトラブルを起こすことがあります。

ポイントは、「少しずつ慣らしていく」こと。最初の数日は、いつものドライフードの上にスプーン1杯程度のフレッシュフードをトッピングするくらいで十分です。
それでも香りが変わるだけで、愛犬の反応がぐっと良くなることもあります。

数日かけて少しずつフレッシュフードの割合を増やしていき、1〜2週間ほどかけて切り替えるのが理想的です。
お腹の調子や便の状態を見ながら、焦らずペースを調整しましょう。
もし途中でお腹がゆるくなったら、元の量に戻して様子を見るのも大切です。

「今日はこれを混ぜてみようかな」と、愛犬の様子を見ながら調整していく過程も、実はとても楽しい時間。無理なく、やさしく、少しずつ。そうすることで、フレッシュフードが愛犬の体にも心にも自然になじんでいきます。

体調の変化をよく観察する


フレッシュフードを始めたら、まず意識したいのが「愛犬のちょっとした変化を見逃さないこと」です。
どんなに良いごはんでも、体に合う・合わないはその子によって違います。
大げさに構える必要はありませんが、「昨日とちょっと違うかも?」という感覚を持つことが大切です。

観察のポイントは、食いつき・便の状態・元気さの3つ。
たとえば、食欲が出てきたり、うんちがしっかりした形になっていたりしたら、体がうまくフレッシュフードに慣れてきているサインです。
逆に、下痢や軟便、嘔吐、元気がないなどの様子が見られたら、一度量を減らすか、元のごはんに戻して様子を見ましょう。

また、フレッシュフードは素材の種類が多い分、アレルギー体質の子は注意が必要です。
新しい食材を試すときは、一度にいろいろ混ぜず、1種類ずつ増やしてみると変化に気づきやすくなります。

体調を観察する時間は、愛犬と向き合う大切なコミュニケーションのひとときでもあります。
食べ方やしぐさ、表情から伝わる“いつもと違う”サインを感じ取ることで、より深い信頼関係が生まれます。フレッシュフードを取り入れるときは、愛犬の体の声を聞くつもりで、じっくり向き合っていきましょう。

保存や解凍の手間をどう減らすか


フレッシュフードは新鮮さが魅力ですが、「冷凍や解凍が面倒そう…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
確かにドライフードのようにすぐ出せる手軽さはありませんが、ちょっとした工夫でぐんとラクになります。

まずおすすめなのが、小分け保存です。
最初にまとめて冷凍するのではなく、1食分ずつ小分けにしておくことで、使うときに必要な分だけ解凍できます。
製氷皿や小さめの保存容器を使えば、量の調整も簡単です。1日分を前日の夜に冷蔵庫へ移しておけば、翌朝には自然解凍されていてすぐに使えます。

レンジで軽く温めるのもひとつの方法。
冷たいままだと香りが立ちにくいので、ほんの数秒温めるだけで食欲をそそる香りが広がります。
ただし、熱くなりすぎないように、指で温度を確かめてから与えるようにしましょう。

また、最近ではトレイタイプやパウチタイプのフレッシュフードも増えています。
冷蔵庫で保管して開けるだけでOKなので、忙しい朝でもストレスなく続けられます。

手間を「大変」と思うか「ひと手間の愛情」と感じるかで、続けやすさも変わります。ほんの少し工夫するだけで、フレッシュフードはもっと身近で、無理のないごはんになります。

コラム:フレッシュフードで寿命が延びる?


実は、フレッシュフードと長寿にはちょっと気になる関係があるようです。
ベルギーの獣医師チームが行った調査によると、手作り食や加熱調理されたフレッシュフードを食べていた犬は、ドライフード中心の犬に比べて平均で約3年ほど長生きしたという結果が出ています。

もちろん、食事だけで寿命が決まるわけではありませんが、消化吸収のしやすさや添加物の少なさが体にやさしく働いた可能性は十分ありそうです。
毎日食べるものだからこそ、「できるだけ自然で、体に負担の少ないごはんを」と考える飼い主さんが増えているのも納得です。

ほんの少しフレッシュフードを混ぜるだけでも、愛犬の体は確実に反応します。
「うちの子、最近よく食べるようになった」「毛づやが良くなった」——そんな小さな変化の積み重ねが、健康で長生きする力を育ててくれるのかもしれません。

コラム:非常時にも安心! フレッシュフードの備え方

フレッシュフードは冷凍や冷蔵で保存するものが多いだけに、災害時や停電のときに「どうすればいい?」と迷う方も少なくありません。
でも、いくつかの工夫で“非常時にも安心な備え”ができます。

たとえば、1食分ずつ小分けにして冷凍しておくと、解凍が早く、使う分だけ取り出せて便利です。
また、停電に備えて保冷剤やクーラーボックスを常備しておくと、数時間〜半日は温度を保てます。

さらに最近では、常温保存できるレトルトタイプやトレイタイプのフレッシュフードも登場しています。冷蔵が難しい環境でも与えられるため、災害用のストックにもぴったり。

「もしもの時のために、愛犬のごはんも備えておく」——そんな小さな心がけが、いざという時の安心につながります。

まとめ


フレッシュフードは、食が細い子や偏食気味の子、シニア犬、さらには日々のごほうびやトッピングとしても活躍する、柔軟性の高いごはんです。いきなり全てを切り替えるのではなく、少しずつ混ぜながら愛犬の反応を観察することで、無理なく慣らしていくことができます。

また、保存や解凍の工夫をすることで、忙しい毎日でも手軽に取り入れられますし、災害時や停電のときにも備えやすいのが魅力です。体調や便の状態、食いつきなど、小さな変化に目を向けることで、愛犬にぴったりの量や食べ方を見つけることができます。

フレッシュフードは単なる「新しいごはん」ではなく、愛犬の毎日の健康や食の楽しみを支えるツールです。少しの工夫と観察で、毎日のごはんの時間がもっと楽しく、安心できるものになります。愛犬の笑顔を思い浮かべながら、ぜひ取り入れてみてください。

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